函館 STEEL クロマグロキャスティング 2025年12月(WhiteInsight7415 / 7610 / Proto Model)

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2025.12.29

12月、STEELにお世話になりました。
残念ながら天候には恵まれず、出船できたのは一日のみ。それでも非常に濃い一日となりました。

毎度お世話になっているホテル「法華倶楽部」からの眺め。
函館の街並みを一望できるロケーションで、朝から気持ちよく一日がスタートできます。

サービスのモーニングは種類も豊富で、とても豪華。
それでいて宿泊料金は手ごろで、館内は清潔感があり、客室も広々としています。

コストパフォーマンスに優れた、安心しておすすめできる良いホテルです。

初日の夜は、いつもの屋台村へ。
「はこまち」前夜祭です。

釣行前の高揚感とともに、仲間たちとグラスを交わす大切な時間。
ここから今回の遠征が本格的に始まります。

メンバー紹介

右前
淡路島の遊漁船「SEACAT」岩見さん。
経験豊富で冷静沈着。海を知り尽くした頼れる存在です。

右真ん中
ブラジルから参加のビターさん。
情熱あふれるファイトスタイルで、場の雰囲気も一気に明るくしてくれます。

右奥
三宅島のルアービルダー、菊地さん。
現場目線での探究心はさすがの一言。釣りもモノづくりも本気です。

左前
ヘビーユーザーでもあり、良き同志の新垣さん。
数々の修羅場を共にしてきた信頼のアングラー。

左奥
私、前田。

 



飲みもほどほどに切り上げ、部屋へ戻って明日の準備。

オリジナルロッドケースは、ロッドはもちろん、レインスーツやロッドベルト、シューズまでしっかり収納可能。遠征仕様として設計しているため、北海道から与那国島まで幅広いフィールドで活躍しています。

遠征時の強い味方です。

なお、対馬や五島列島など一部路線の飛行機利用時には、サイズ規定や取り扱いに注意が必要です。事前確認をおすすめします。

翌朝、快晴。
気温はマイナス4度。

凛と張りつめた空気。

今回持ち込んだロッドは、リリースモデルの
「WhiteInsight 7610」「WhiteInsight 7415」。

そして開発中の新しいProtoモデルとの比較検証が目的です。

新モデルは今年の夏頃からフィールドテストを重ねています。お客様の様々なファイトスタイルに対応できるよう設計を進めており、魚が直下に入った際でもロッドを90度近く立てて耐えられる仕様にしています。

私自身、魚を獲るためのスタイルに“正解”はないと考えています。
船長のフォロー体制、魚のパワーやポジション、そしてアングラー自身の体力・技量・好み。状況によって最適解は常に変わります。
様々な方法で挑める方が優位だと思っています。

ロッドを立ててもいい。
ストレートファイトもいい。
寝かせてもいい。
ポールスタイルでもいい。

それぞれが自分のスタイルで挑めば良いと思います。

今回のモデルは、そのすべてに応えられるロッドを目指しています。

パワー設定は、ある程度経験を積んだアングラーがミヨシでロッドを立ててファイトできる、ややパワーモデル。平地でロッドを立てるのとは訳が違います。揺れる船上、足場の制限、刻々と変わる魚の動きの中で立て切るのは、まったく別の負荷がかかります。
リアグリップは決して長すぎない機動力を優先した設定とし、従来のファイトポジションに自然に対応できる“TRUTH JAPANスタイル”で仕上げています。

ただすべてを求めると、犠牲になる点も出てきます。
レングス設定はもちろん、可能な限り特に飛距離性能を重視しガイドセッティングには徹底的にこだわっています。

アングラー攻撃型の WhiteInsight 7415
スタンダードモデルの WhiteInsight 7610
そしてショートレングスで体力温存を重視した WhiteInsight 61112

それぞれ現行モデルとは明確な差別化を図り、はっきりとしたコンセプトと個性を持たせています。

詳細については、完成時にあらためてしっかりとご説明させていただきます。


実釣

推定50〜100kgクラスのナブラが至る所に発生。
良いポジションに入ればバイトは出ますが、なかなかヒットに持ち込めません。ベイトサイズが小さいのか、食い込みが浅い状況でなのか。

トレブルフックを使用すればフックアップ率は上がりますが、大型が掛かった場合、フックの伸びや掛かりどころの問題でファイトが長引く可能性があります。STEELでは以前からシングルフックを前提にゲームを組み立てています。

Protoロッドを使用しましたが、やや飛距離が不足。ルアーチェンジでカバーしましたが、即改良ポイントとして持ち帰りです。

メンバーもキャストを繰り返しますが、ヒットには至りません。


そして事件

しびれを切らした菊池船長がキャビンから登場。

一投目――ヒット。

しかも巨大な個体が3匹ほど同時に襲いかかるという異様な光景。
明らかに150kgオーバーと思われるサイズです。

船長は操船のため、新垣さんへロッドを渡します。ラインは一気に引き出され、止まる気配がありません。どうにか止めたものの、とにかく重い。メンバー総出で交代しながらのファイトに。

私は体力温存のため早めに後退。
自分の魚の時のために体力温存です。

魚は根掛かりのように動かず、スレ掛かりでもない様子。
菊池船長が操船を今回メンバーのSEACAT岩見船長に託し、自らファイトに入ります。

約1時間経過――

まさかのトラブル発生。
ロッドが抜け、海中へ。

キャビン内の暖かさから急激に冷やされ、ブランクが収縮して抜け落ちた事例。
寒冷地では起こり得るトラブルであり、持ち運び時も十分な注意が必要です。

そこからはハンドルのみでの巻き上げ。
しかし全く巻けません。

さらにリールも破損。

これは、壊れても仕方がない状況でした。

STELLAは非常に強靭なリールです。
それでも限界を超えれば、当然トラブルは起こります。

今回の件は、使い方に無理があったとしか言いようがありません。

ロッドももちろん、道具は壊さないように使うのが一番。
魚を獲るための道具ですから、壊してしまっては獲れる魚も獲れなくなります。

限界を知り、正しく使う。
それもまた、アングラーの技量のひとつだと思います。

その後、ペットボトルにラインを巻き付ける応急処置も試みましたが、魚が大きすぎてボトルも破損し、最終的にブレイク。

やはり根掛かり回収棒の携行が最善策だと痛感しました。

この一本を最後に納竿となりました。


結果として魚は獲れませんでしたが、非常に貴重な経験となりました。
開発中ロッドの改善点も明確になり、次へと繋がる釣行となりました。


函館の魅力

時化で中止になっても、観光を楽しめるのが函館の良いところ。

ブラジル出身のビターさんも大喜び。
今回で2回目の函館でしたが、しっかり満喫していただけたようです。

その中でも特にお気に入りとなったのが「ラーメンひらき 二代目」。

おすすめは、透き通ったスープが美しい塩ラーメン。
そして、香ばしく揚がったワンタンはぜひ一度味わっていただきたい一品です。

函館らしい優しい味わいに、心も身体も温まります。

定番の函館駅横の朝市へ。

朝から活気にあふれ、新鮮な魚介がずらりと並ぶ光景は何度訪れても圧巻です。

やはり外せないのは、新鮮な海鮮を贅沢に盛り込んだ海鮮丼。
その日の水揚げ次第で表情を変える一杯は、まさに函館ならではの味わいです。

遠征の合間に味わう朝のご褒美です。

お昼は、地元の方や業者さんも利用する自由市場へ。

市場内には多くの店舗が並び、活気あふれる雰囲気。観光地とはまた違った、リアルな函館の空気を感じられる場所です。

好きな魚介類をその場で購入し、市場内にある炭火コーナーをレンタルすれば、すぐに焼いて楽しむことができます。自分で選んだ食材を、自分の好みで焼く――これがまた格別です。

これは本当におすすめです。

そして、函館締めのグルメは焼き肉。

「焼き肉 菊池」
STEEL菊池船長が営む焼き肉店です。

とにかく肉が極上。
希少部位も揃い、そのクオリティは圧巻。それでいて価格は良心的。

言い過ぎではなく、日本一うまい焼き肉店だと思っています。

実はこの炭火焼きのスタイルは、熊本の地鶏炭火焼を訪れた際にヒントを得たそうです。
本場の技法を取り入れながら、菊池船長流に昇華させた焼き。だからこそ、旨みの引き出し方が違います。

しかもこの日は、菊池船長自ら焼いてくださいました。
釣りでも一流、焼きでも一流。さすがです。

函館を訪れる際は、ぜひ足を運んでみてください。
人気店のため、ご予約は必須です。

今回いただいたSTEEL Tシャツ。

船上販売のみで、数量もわずか。
なかなか手に入らない限定アイテムです。

シンプルながら存在感のあるデザイン。
船上でも街でも映える一枚。

着用モデルは、STEELにも乗船経験のある、釣り好きなです。

とにかく、かっこいい。

気になる方は、菊池船長へ訪ねてみてください。
数に限りがあります。

次回は2月へ続きます。
さらに厳しい海へ。さらなる挑戦が待っています。

 

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