鹿児島県 甑島 ロックショアキャスティング(BlackDimension MH Proto)

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2024.01.08

一昨年よりテスト開発を行っているショア青物モデル「BlackDimension MH」
改良を重ね Protoは、 No.3へ突入。
Proto No.3、開発コンセプトに沿った良い感じに仕上がりました。
(No.1はだるさを、No.2は硬くルアーキャスト時の乗りずらさを感じる)
ブランク以外の設定を追求する為、ガイドやグリップ仕様等異なる設定を施した2本の Proto No.3 を制作。
今回はこの2本を手に、テスト開発等でお世話になっている甑島の浜辺さんにお世話になります。

・ピンクのロゴ 
ヒラスズキやタマンでのミノーキャストや操作面、軽快さを重視した設定
ガイド:トップガイド8スタートのステン、チタンSIC、チタントルザイトのガイド設定。
グリップ:フロントグリップをショートにし、より軽量化を図っています。


・グリーンのロゴ 
青物のトップウォータープラグの使用を重視した設定
ガイド:トップ10スタートのオーシャンガイド、チタンSICのガイド設定。
↑商品化の際は、アンダーラッピングを施します
上段がピンクのロゴ
下段がグリーンのロゴ

この2本の設定、どのように使用感の違いがあるのか?を確認します。

朝マズメ、薄暗いうちから磯を目指し山道を下ります。
磯に着くころにはすっかり明るくなっていました。
普段なら潮通しが良く潮波や潮目が入るエリアですが、今朝は全く潮が動いていません。

渋い状況に強いクリアー系のダイビングポッパーを使用していると、出ました!
小さなヒラゴでした。
Tackle
Rod : MH Proto No.3 ピンクロゴ
Reel : STELLA SW 6000HG
Line : SUNLINE ULT #3
Leader : SUNLINE SysyemShockLeader 70lb #16
Lure : TACKLE HOUSE フィードダイビングウォブラー150(54g) 

その後は全く反応もなく午前の部は納竿。

軽快さを追求したピンクロゴのProtoで、今回16号のナイロン70lb、トッププラグも50g~100gまでを使用しましたがキャスト時のライン抜けの悪さや、トラブル等も一切ありませんでした。振り抜けも良く快適な使用感です。
一点、100gほどになると押し出すパワー不足の為かルアーの飛行姿勢が安定しない時がありました。80g程までが快適にキャストできる範囲だと感じます。これに関してはグリーンロゴのProtoも同様でした。

昼からは地元の浜辺さんと合流。
昼過ぎからは北西風が強くなり波も高くなるとの事で、まあまあ険しい山道を歩いて下りヒラスズキ狙いへ。

サラシは抜群でしたが、時化はじめだった為サラシにヒラスズキかついていないのか?バイトを得ることはできません。
アカハタをキャッチ後、何か強い根魚を掛けましたが惜しくもフックアウトとなりました。
Tackle
Rod : MH Proto No.3 ピンクロゴ
Reel : STELLA SW 6000HG
Line : SUNLINE ULT #3
Leader : SUNLINE SysyemShockLeader 50lb #12(ヒラスズキ狙いで細くしました)
Lure : ima SASUKE 剛力120 (19g)
Hook : Gamakatsu RBH 3

このクラスのミノーのキャスト性、操作性抜群でした。

その後はランガンしながら移動し、浜辺さんは大きなタマンをキャッチ!
この魚は磯のダンプカーと言われるほどとっても強い魚、流石の一本です。
慣れているのもあり、難なくキャッチに至りました。
弊社のヒラスズキモデルだと、苦戦するサイズです。

画像では伝えきれませんが、80㎝クラスの素晴らしい体高のタマンです!

Tackle
Rod : MH Proto No.2
  (No.3と比べ硬くよりシャープになります。ルアーキャスト時の乗りとミノー操作が多少悪く感じ、No.3へ移行しています。)
Reel : CERTATE SW5000H
Line : SUNLINE ULT #3 
Leader : SUNLINE SYSTEMSHOCKLEADER 50lb #12
Lure : Sinking Pencil 25g (無名)

その後は、反応を得ることが出来ずこの日は納竿。

明日の午前中は波が残るとの事で、期待が出来ます。

翌朝、浜辺さんと二人で夜明けと共に磯を目指し、道なき道をナタを手に藪を刈り枝を切りながらの山歩き。
毎度の事ですが、浜辺さんが少しきついくらいですよ!と言う時は相当きついです。
覚悟は決めていましたが、磯までの道のりなんと3時間!
磯に着いたときはこれから釣りができるのか?と思うほど疲れ切ってしまいましたが、いかにも釣れそうなサラシを見ると元気がでてきました!

良いだろうと思われるポイントを目指し、更に磯を歩きランガンしていきます。
早速、浜辺さんの御膳立てもあり小型ですがキャッチとなりました。
70クラス!と思わせる力強い引きでした。
Tackle
Rod : MH Proto No.3 ピンクロゴ
Reel : STELLA SW 6000HG
Line : SUNLINE ULT #3
Leader : SUNLINE SysyemShockLeader 50lb #12
Lure : ima SASUKE 140 裂波 (20g)
Hook : Gamakatsu RBH 3 (4)

毎回感じる事ですが、いつものヒラスズキ(熊本/北薩)と比べると甑島のヒラスズキはかなり強く感じます。(あくまでも私感になります)
エラアライも少なく下に突っ込み、縦横無尽に走り回ります。
壱岐や対馬、五島のヒラスズキも数多く体験してみたいところです。

浜辺さんも、Proto No.3 を使い本気モード突入です。
まずは、自分の目の前でエラアライをする大きなヒラスズキ!
浜辺さんが違った線を狙いヒットさせました。
80に迫る立派なヒラスズキ!
画像で伝わりにくいのが残念ですが、素晴らしいコンディションです。
Tackle
Rod : MH Proto No.3 グリーンロゴ
Reel : CERTATE SW5000H
Line : SUNLINE ULT #3 
Leader : SUNLINE SYSTEMSHOCKLEADER 50lb #12
Lure : Jackson ShallowSwimmer125 (17.5g)

シーバスミノーも軽快にキャスト出来、沈み根が沢山点在するポイントでしたが、しっかり誘導できたそうです。

続いて私にも、浜辺さんのように大きくはありませんがよく引きました。
Tackle
Rod : MH Proto No.3 ピンクロゴ
Reel : STELLA SW 6000HG
Line : SUNLINE ULT #3
Leader : SUNLINE SysyemShockLeader 50lb #12
Lure : ima SASUKE 140 裂波 (20g)
Hook : Gamakatsu RBH 3 (4)

サラシは一面に広がっていますが波が大きすぎるのか?瀬にタイトに着いているようで、ピンポイントでルアーをキャストできないとヒットに繋がらない状態。今回は特にキャスト性能が問われます。
今回のProto No.3、北西風が強い中でのキャストもシャープにライナーで打ち込めます。
PE3号の太さが風の影響を受けやすいのが難点ですが、慣れれば逆に利用できる場合もあります。
ファイトは、北西風のピッチが早い大きな波と早い潮流だ生み出す複雑な海流の中では安心できるパワーです。

次はお互いのロッドを交換し違いを確認します。
そして浜辺さんがまたまた良型を仕留めます!
素晴らしいヒラスズキ。
Tackle
Rod : MH Proto No.3 ピンクロゴ
Reel : CERTATE SW5000H
Line : SUNLINE ULT #3 
Leader : SUNLINE SYSTEMSHOCKLEADER 50lb #12
Lure : Jackson Athlete12ss (21g)

浜辺さんが同じ立ち位置で何度もバイトを得ています。
どうやら溜まっているポイントを見つけたようで、私にも譲っていただけました。
Tackle
Rod : MH Proto No.3 グリーンロゴ
Reel : STELLA SW 6000HG
Line : SUNLINE ULT #3
Leader : SUNLINE SysyemShockLeader 50lb #12
Lure : ima SASUKE 140 裂波 (20g)
Hook : Gamakatsu RBH 3 (4)

サイズUPになりました、浜辺さんありがとうございます。
とても強いヒラスズキ!
何度かルアーローテーションをしましたが、同じルアーでのヒット。

またしても浜辺さんにヒット!
Tackle
Rod : MH Proto No.3 ピンクロゴ
Reel : CERTATE SW5000H
Line : SUNLINE ULT #3 
Leader : SUNLINE SYSTEMSHOCKLEADER 50lb #12
Lure : Jackson Athlete12ss (21g)

続けて浜辺さん!
素晴らしいヒラスズキ、見惚れてしまいます。
Tackle
Rod : BlackDimension MH Proto No.3 ピンクロゴ
Reel : CERTATE SW5000H
Line : SUNLINE ULT #3 
Leader : SUNLINE SYSTEMSHOCKLEADER 50lb #12
Lure : Jackson Athlete12ss (21g)

次は私に、中々サイズが伸びません。
Tackle
Rod : MH Proto No.3 グリーンロゴ
Reel : STELLA SW 6000HG
Line : SUNLINE ULT #3
Leader : SUNLINE SysyemShockLeader 50lb #12
Lure : Mangrove Studio SARDINA 137F (23g)
Hook : Gamakatsu RBH 2(2Hook仕様) 

私にもその時が来ました!
やっと届くほどの沖の瀬、そこに波が被り作り出す真っ白なサラシ。
波が落ち着いた瞬間ルアーを瀬際に落とし、2・3回巻いたところでドンッ!
ヒットした瞬間から伝わる重量感、全く浮かずに真っ白なサラシの境を一瞬横切ぎる大きな魚体!
80クラスのキャッチとなりました。
Tackle
Rod : MH Proto No.3 グリーンロゴ
Reel : STELLA SW 6000HG
Line : SUNLINE ULT #3
Leader : SUNLINE SysyemShockLeader 50lb #12
Lure : Mangrove Studio SARDINA 137F (23g)
Hook : Gamakatsu RBH 2

手前にはシモリが点在するポイント。
ルアーの咥え方もありましたが、しっかり誘導することができました。

その後は、レンジを少し潜らせてヒットに持ち込んだ浜辺さん。
Rod : MH Proto No.3 ピンクロゴ
Reel : CERTATE SW5000H
Line : SUNLINE ULT #3 
Leader : SUNLINE SYSTEMSHOCKLEADER 50lb #12
Lure : TACKLE HOUSE K2F 142 (26.5g)
(Lure : SKAGITDESIGNS HIDE SHALLOW 120F Hook : Gamakatsu RBH 3)
その後も数本追加し、帰りの時間もあるので早めの納竿となりました。

帰りは行きよりも険しくはないとは言え、1時間半の道のりでした。
私一人でアクセスするのは、到底無理だと感じました。
今までに体験したことのない大変な道のりでしたが、日頃の運動もあり今回の磯に挑めたのではとつくづく思いました。
以前漁師であった浜辺さん、超人的な体力と体幹をお持ちです。
そんな浜辺さんでも、島の子供達に卓球を教えながら毎晩食事後のジョギングを欠かさず行い足腰を鍛えているそうです。
私もこれから先もこの磯に挑めるように、約7年間続けている週2・3回のテニスはこれからも継続していきたいと思います。

ロッドの使用感
今回はヒラスズキをターゲットとした実釣でした。
2人の感想は同じでした。
グリーンロゴは、ピンクロゴと比べるとほんの少しだけティップ部分の重さを感じるものの、少しのガイド重量により?作り出されるほんの少しの だるさ が一瞬の間を作り、それがキャスト時のリリースポイントを広く感じさせ、ファイト時も安心感につながっているように感じます。
ピンクロゴは、ガイドの恩恵か更にシャープに感じレスポンスも上がり、アングラー側にも鋭く反映されているようです。
キャストにおいては、ヒラスズキに多用するルアー10g後半からキャスト性能は良く、ライナーで打ち込め、飛距離も十分に出ます。
ファイトでは、今回のような潮流もあり大きな波が押し寄せ沈み根が点在する難易度の高いポイントでは、このパワーはかなり有効だと感じました。ヒラスズキロッドとして使うには硬い方だと思いますが、それが理由でバラシに繋がるような事は感じませんでした。
ガイドに関しては、チタンやトルザイトと高価で新しいモデルを使用すると単純にキャスト性能が上がるということではなく、性能を十分に発揮できるガイド設定、ブランク調子、使用ライン、ルアーやリール、使用環境によって様々のようです。昔の THVSG 30H があればこのモデルに採用しているところです。(あくまでも私感になりますので、ご参考までにお願いします)
甑島の磯のメインターゲット青物、タマン、スジアラそしてヒラスズキ、年中通してこれ一本あるとかなり重宝しそうです。

開発コンセプトは、PE3(2.5)~4号、トップウォータープラグ等を使用した青物をメインターゲットとしてモデルです。
そこに重点を置き、今後も実釣を重ねていきたいと思います。

最終日はベタ凪。
タマンを求め地磯を回りましたが、1月の厳しい寒さによる低水温ともあり反応を得ることはできませんでした。
しかしながら、甑島の素晴らしい景色に癒された磯歩きでした。
最後に甑島の皆様、いつも暖かく迎えていただきありがとうございます。

*ライフジャケットや磯靴等の装備はもちろんですがスポーツドリンク等の準備も欠かさず、単独釣行は避け安全第一で挑んでください。

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