与那国島 瑞宝丸 カジキ TUNA Model TEST釣行 Vol.1 (WhiteInsight72/8010)

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2020.01.25

2020年、1月中旬東京都のプロショップhageさんの与那国 瑞宝丸カジキツアーに参加させていただきました。

(画像でのご紹介です。後程YouTubeにて動画をご案内いたします。)

今回ご参加いただくメンバーの方々は、
TRUTH JAPAN ユーザー様でもある遠藤さん、ロッドのテスト等でも大変お世話になっている千葉の遊漁船RUSHの遠藤船長、hageスタッフの榎本さん、そして私(前田)の4名です。

今回の目的は、開発中のTUNAモデル「WhiteInsight72」のテストをメインに、もう時期リリースを迎える「WhiteInsight8010」の実釣データーの収集、そしてGTモデル「OceanSprinter711 RS」のGTでの実釣テストです。

大変ありがたい事に、ご同行頂くお2二人もおロッドテストにご協力いただけるとの事。貴重な釣行だけに心より感謝いたします。

熊本を出発。便数が多い福岡からまず石垣島を目指します。他の3名は羽田出発で現地与那国島での合流です。

例の試作ロッドケース。前回の海外遠征もでしたが、大きさは問題なくパスできています。
上面のフタが全部開き、長さは航空会社に常備してあるケースとほぼ同じ長さ、ロッドだけだと12・3本入り、私はライジャケやギンバルベルト、シューズまで入れおり、大変重宝しています。

石垣島で約4時間のトランジットの為、島内をバスで観光。市街地まで約30分料金は300円ほど、島の釣具店巡りをしました。

そして夕方、与那国島に到着し合流。
宿は金城船長が営むペンション「サザンスマイル」キレイで低料金、お風呂、台所は部屋にあり、洗濯機、乾燥機もあるので安心です。

早速明日からのタックルを組み上げます。

その後は、皆様と晩御飯。居酒屋等の飲食店も数店隣接しており、島の方々はもちろんスキューバダイビングの方々で賑わっています。

翌朝、7時に出港。

港を出てすぐの岬で、GTキャスティングからスタート。
波高3mほどの時化、素晴らしい地形で、いかにも!といったフィールドですが、この日は潮が全く流れていません。
早々に見切りをつけ、20分ほど沖のパヤオに向かいます。

まずトローリングでのエサとなるキメジを釣ることから始まります。
水深100m前後に反応が出て、それをジギングで狙います。ジグはタングステンジグの小型のシルエットが効果的ですが、200gほどあった方がテンポよく狙える事もあります。PEは3号リーダーはFC50lbあれば十分です。
反応はありますが、中々ジグにヒットしません。船長曰くカジキ等のフィッシュイーターが多いのからだと言います。
ようやく一本ヒットしキャッチ。
釣れたキメジは目通しをしてトローリングで引っ張ります。この時リールのドラグはキメジを流して滑らない程の最低限のドラグテンションをかけます。早速カジキのタックルにセットしカジキのあたりを待ちます。

(画像は2日目 流しのイメージです。)
タックルは、TUNAモデルの7ft2inchと8ftにSTELLA20000MAXスプールにPE8号を450mm、リーダーはナイロン50号ほどを4mほどFG,PRノット等で結束。そしてその先に金城船長が作っている約3mの極太ハリスにカジキ針がセットされた仕掛けを付けて挑みます。
カジキとのファイトを効果的に行う為に、金城船長が勧めているのは、5ft後半クラスの粘りがあるショートロッドにPE6/8が400m巻けるタックルとの事。中には200m走るカジキもおり、長時間ファイトになることも多いので、必然的にこのようなタックルになるようです。
しかし、今回はテストともあり少々長いロッドを使用しご協力いただきます。

流していたRUSH船長のティップが叩き、緊張が走ります。
最初の一本ともあり勉強も含め、金城船長が食わせに入ります。
水面が盛り上がり、食う瞬間が見えました!食い方からも時化の方が警戒心も薄まり反応が良いようです。
勢いよくラインが引き出されます。この時に注意しなければならないことは、泳がせと同じで違和感を与えず、飲ませる事。(あえて口周りにフッキングを行い強烈な引きを味わうこともありますが)テンションを掛けずに数十メートル走らせます。走りが止まった後に聞き合わせを行い、RUSH船長へロッドを渡します。
ドラグノブを締め込み数度のフッキング、そしてファイト開始。

タックル
ロッド:TUNAモデル WhiteInsight72 TESTNo.1
リール:STELLA20000PG 20000MAXスプール装着
ライン:バリバスSMP#8 約410m
リーダー:バリバスオーシャンレコード180lb FGノット結束

数十メートル勢いよくラインを出します。


走りはすさまじいです。
何度かの走りをクリアーすると寄ってきました。
残り30mほど。やはりマグロ、ここからが勝負のようです。

右に行ったり左に行ったり、中々浮きません。

RUSH船長は、身長186㎝、体重80キロ後半。
うまく体重移動を使い魚の間合いをみて寄せ上げます。
素晴らしいファイトです。
テストロッドの様々なベンドを間近で確認できます。

金城船長もアングラーの後ろにつき、最小限の絶妙なフォローを入れます。
リーダーは見えています、最後の詰め時です。これで休むとラインを出されます。

少しづづ巻き取ります、あと少し!

約25分、ポーターのてっちゃんがリーダーキャッチ!
緊張の一瞬!!魚も命がけです。

無駄がない流れるようなカジキを船に上げるための作業、流石です。

キャッチおめでとうございます!

目測70㎏

素晴らしいファイトを見せていただきました。
様々な個体差があるとは思いますが、カジキとのファイトの良い参考になりました。

釣り上げたカジキは、瑞宝丸の漁のお手伝いとして市場へ。
ジアイは短く、素早く〆処理を行い次のカジキに備えます。

キメジのエサ取りから再スタート。
中々食いが悪く苦戦しますが、どうにか一本キャッチ。
素早く優しく目通しし、流します。


hageの榎本さん、
十数年瑞宝丸に通い長年の経験から、ジアイに突入するとキャビンから出てきて、ティップやキメジの動きに注意を払います。

何かに追われてキメジが水面へ。
死んだマネをするようで一瞬お腹を浮かせた瞬間、ベールを返しキメジを送り込むと・・・
水面爆発!!カジキがヒット! 
ベールを返し、手でサミング、勢いよくラインが引き出されます。
食わせのテクニック、長年積み重ね得たノウハウ、流石です。

次は、遠藤さんの出番です。

タックル
ロッド:WhiteInsight8010 2月リリースモデル
リール:STELLA 18000HG 20000MAXスプール
ライン:YGK ODD #8
リーダー:YGK ショックアブソーバー170lb PRノット結束

数度のランに耐え、寄せ上げます。

本来ならショートロッドで挑むところ、テスト開発にご協力いただき、8ftを使っていただいております。
この日の為にジムに通いトレーニングを重ねた遠藤さん、ロッドを曲げ続けます。

金城船長も後ろに付き、アングラーの状態と魚の位置を確認しながら操船、必要であればフォローに入ります。


やはり最後の十数メートルが勝負!

もう少し!
TRUTH JAPAN ウェアーご着用もありがとうございます。

一番つらいとき!

約25分 リーダーキャッチ!
お疲れさまでした。

膝に乗せるのも大変です。

目測70㎏ おめでとうございます!

テストロッドをご使用いただき本当にありがとうございます。

素早く〆、次の準備に取り掛かります。

キメジ確保でジギング。やはり厳しい状況です。
どうにか電動リールでのエビングに小さめのキメジがヒット。

次は私(前田)のタックルで流します。

榎本さんの見よう見まねでティップとキメジの動きに注意します。
ムロアジのふかせ泳がせを普段からしているので、イメージは何となくわかったつもりでした。
PEラインに触れ様子を伺っていると、「ドンッ!ドンッ!!」と伝わり重みが来ました「来たかっ!」と思った瞬間、ラインが「ジッジィーーー!」とすぐさまベールを返します。
完全フリーではなく、指を添えるようにと注意を受けます。
止まったところで、ベールを返しドラグを締め込み、重みが伝わったところで数度のフッキングを行い、ファイト開始!

タックル
ロッド:WhiteInsight72 TEST No.2(No.1のベリーからバットパワーを一回り強化したタイプ)
リール:SALTGA8000H EX
ライン:YGK ODD#10 300m
リーダー:プロセレナノダックスショックリーダー#50

ラインを引き出しながら前方に走り、何度もジャンプを繰り返します。
「大きいぞ!」と金城船長が叫び、船で追います。

ジャンプも収まったころから、一進一退が始まります。

腕力を温存するためにも腕を伸ばし、体重移動で寄せます。

20、30分経過したところから、握力が低下してきました。
フロントグリップを引っ掛ける感じで腕で抱え、少し休めると復活。この繰り返しでテンションを保ったまま、波のウネリを利用し少しづづ寄せ上げます。

ロッドにかかる力は低く設定したベルトとロッドベンド角度によって逃がすことで、足腰そして背中への負担は軽減されます。(今回は3人ともSOULS社のベルトを使用)
しかし、それを支える握力への負担がこれまでとは。

この後どれほどの時間が必要なのか? 予想もつかない相手。
自分の体力、今までの魚とのファイトから、リフトパワーを最大限に発揮できる腰を落とすファイト方法(自分の場合)のタイムリミットは約20分だと想像がつきます。
今は、その腰を落とすファイトは行わず様子を見ることに。
スクワット運動による足そして背中の筋力を、最もテンションを掛ける必要がある最後十数メートルの勝負時に残しておきたいと思っていました。

途中、脇がかえにして、飲み物を飲みながら休憩を取ります。

40分経過。
カジキの走りも衰え、残り40mまでリフトし獲れるかもと思ったその時、大きく反転。
凄まじいスピードで真下に走り出しました。

全く止まる気配がありません。途中スプールがとても熱くなってきたので、水を掛けながら対応。
140mノンストップで走ったところでやっと止まりました。

170mラインは出ている状態。
その後全く動かない、これがデスダイブ? もう駄目かも・・・と応援していた皆さんもテンションが一気に下がった様子。

今までのドラグテンションでは全く浮かない。
ほぼマックスまで締め上げ、少しづづハンドル3分の1回転、回せない時はベールを回しながら少しづづ少しづつ巻き取る。

金城船長のが2度ほど船をカジキの真上に移動し、ラインをだいぶん回収することができます。
あとはウネリを利用しながら、少しづづ巻き上げることができた。

残り50mほどになると一気に浮き出し、水面近くにうっすらとカジキの姿が見えた。
やはりデスダイブだったのか?しかし、最後まで気を抜くなと金城船長。

なんと、尾っぽにリーダーを巻いている。

テストの為PE10号を巻いていたこと。
すでに2本キャッチしたことにより、モリが壊れていて心配であったランディング。
カジキが尻尾にリーダーを巻き、最後はデスダイブであったこと。
この様な要因がそろいキャッチに至った。

長いようで短かった1時間20分。金城船長ありがとうございます。

今回自分で行った食わせるまでの動作はタイミングが悪く、フックは口の外にかかっていた。
船長曰く、フッキングが早すぎたとの事。



初日は、これのカジキを最後に帰港。
長い時間側で応援くださった皆様、本当にありがとうございます。

帰港後実測
3m35㎝ 165㎏
素晴らしいテスト相手になりました。

初日で3本、全員キャッチ。
素晴らしいスタートとなりました。
凄腕、金城和司船長です!

2日目に備え、早めの晩御飯。
数日寝かせたカジキの刺身、さっぱりと美味しい。地元熊本でもハイウオとして親しまれています。

沖縄豚に島のとうがらしをつけて。

カジキの内臓野菜炒め。浮袋・心臓・胃袋など。

食事の後は、初日の体験を元に色々と研究します。
やりたいことが沢山出てきました。

2日目に続きます。
(ロッドインプレッションもご案内いたします。)

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